「STとST学生と吃音当事者との交流会」








【報告】

 2016年3月20日の日曜日、STとST学生と吃音当事者との交流会を大宮の「さいたま市民会館おおみや」にて開催しました。

 参加者55名で、言語聴覚士だけでなく、ことばの教室の先生などの専門家の方々をはじめ、言語聴覚士養成学校の若い学生さんたちや、吃音当事者の皆さんなど多く参加し、お茶やお菓子を食べながらの楽しい交流もできました。

 国立障害者リハビリテーションセンター病院の言語聴覚士である角田航平先生による吃音臨床、特に環境調整法など間接法についての講演や、若手男女8名の吃音当事者による体験談発表、グループ別歓談会など、充実した内容でした。

 実行委員長は20歳の大学生、川端さん。当日の司会は鶴岡さんと土屋さんで、若い男女2名の司会で、当日朝早くから台本を片手に司会のリハーサルをしたり、準備に一生懸命でした。

 男女8名による吃音当事者の体験談発表も20代・30代の吃音者と若手のみの発表で、全体的に若い世代が中心となり活躍した交流会イベントとなりました。

 また、体験談発表では吃音を持つ現役STも複数名発表したり、吃音当事者である現役バレーボール選手の発表もあったりと、多様な発表を聞くことができました。

 終了後は大宮駅近くの居酒屋さんにて懇親会を開催。角田先生にもご参加をいただき、夜遅くまで楽しい交流をすることができました。

 今回は第1回目ということで埼玉言友会におきましては初めての開催でした。

 今後、第2回・第3回と継続して開催出来れば、と思っております。

(会長 國分)

【感想】

 今回は、アンケートより抜粋した参加者の皆さんの感想を、匿名にて掲載いたします。

 

・僕の吃音は正直なことを言うとかなり軽いほうだ(今回参加して改めて思いました)。小6まではかなりひどい吃音で今はかなり改善しています。しかし人によっては小6までの僕の状態と同じような人が多くびっくりしました。他の人の体験談には共感できることが多く、自分だけではなかったと勇気をもらいました。

 また似たようなイベントがあれば参加したいと思います。

(男性)

 

・初めて、こちらのプログラムに参加しましたが、とても貴重な体験談を聞くことができました。ありがとうございます。

 同じ悩みを持つ方々と一緒に、吃音について考えていけたらと思いました。

(女性)

 

・当事者の方の体験談、いろいろなお話が聞けてとても貴重なありがたい機会でした。ありがとうございました。

 盛りだくさんのプログラム、実行委員の皆さん本当にお疲れ様でした。

 今年はワークショップや、言友会50周年記念大会等、いろいろ大変かと思いますが、吃音の輪がさらに広がるよう願っております。

 当事者以外にいかに吃音の理解を広げるかという視点についてもぜひ掘り下げてただければと思います。

 今日は本当にありがとうございました。

 

・急な申込みでしたが、参加許可してくださり、ありがとうございます。若い方々がそれぞれ、ご自分の思いや、これまでの吃音との向き合いについて正直に話してくださり、ありがとうございました。大変勉強になりました。

 グループワークにも、年代や立場によって、吃音がどういう問題を引き起こすか(適切な表現ができません)を教えていただきました。よく考える機会になりました。ありがとうございました。吃音について学び続けていきます。

(ST、女性)

 

・今回初めてこの交流会のことを知り、長男と参加させてもらいました。長男は吃音のため、これからも大変なこともありますが、がんばってほしいです。親として長男にしてあげることがあれば、考えてほしいです。(吃音がよくなるなど)(吃音が克服できるなど)

 吃音のことが少しでもわかり、大変にありがとうございました。

(男性)

 

・私は父に薦められて、今回、参加しました。次回もぜひ参加します。本日は、大変、勉強になりました。ありがとうございました。

(男性)

 

・STを目指して勉強している中、このような素晴らしい会に参加させていただきまして本当にありがとうございました。まだ学校で深く吃音について学んでいなかったのですが、角田先生がわかりやすく、プレゼンテーションをしてくださいましたし、吃音当事者の方の体験談、そして実際にお話しさせていただいて、ますますSTとして勉強したいと強く思うようになりました。

 これからも様々な会に参加させてくださいましたら幸いです。よろしくお願いします。

(ST学生、男性)

 

・私自身も吃音当事者ですが、今回のような交流会に参加したことがなかったので、とてもよい経験になりました。

 障害の程度も皆さんさまざまで吃音でもこんなに違うものなのだと考えさせられました。また、私と同じような悩みも持っていらっしゃったので、自分だけが悩んでいたわけではないのだと安心しました。

(ST学生、女性)

 

・久しぶりに当事者の皆様が集まる会に参加いたしました。

 初めて会う方たちも多いですが、同じ吃音を持つということで仲間たちという風に思え大変心強くなります。

 日頃は一人で頑張っている気持ちが強いですが、今日参加したことで心が元気になり、明日からまた少し違う気持ちで頑張っていけそうです。

 

・体験談発表の機会を与えていただきありがとうございました。様々な方々の話を聞けたので参考になりました。

(男性)

 

・同じ吃音を持つものとして、体験談を発表された方たちの話がとてもためになった。

(男性)

 

・吃音当事者の体験談発表は、各々の言葉、伝えたいことが、心に伝わってきました。

 歓談会では、吃音者が来る集まりについてお聞きすることができました。

 このような集まりに参加することは初めてでしたが、これからも参加したいと思える素敵な会でした。ありがとうございました。

(ST学生、女性)

 

・STを目指す学生ですが、吃音について学ぶ機会が少ないと思い、本日参加しました。

 私の甥も吃音があるのですが、今後いつでも相談されてもいいようにさらに吃音について理解を深めたいと思いました。

 本日はこのような機会をいただき、本当にありがとうございます。

(ST学生、女性)

 

・吃音について、一般的にはほとんど知られていないこと、当事者の方々も自覚するのが遅いということ、改めて実感しました。

 私は、本で昔から知っていたので、ここまで普及していないことに驚きました。自分ができることが今日参加したことにより新たに増えました。

 今は、STを目指す学生として勉学に励み、力をつけたいと思います。将来、吃音で悩む方を支えられるようになりたいです。

 本日は、参加させていただき、本当にありがとうございました。

 今後の糧として、活用させていただきます。

(ST学生、女性)

 

・皆さんのお話を聞いて、もっともっと吃音等について勉強して、悩んでいる人の役に立てるSTになりたいと思いました。ありがとうございました。

(ST学生、女性)

 

・当事者の方や角田先生の貴重なお話を聞くことができ、とても勉強になりました。

 また第2回などありましたら参加してみたいと思いました。

(ST学生、女性)

 

・こういった会には初めて参加しました。

 自分以外の吃音の方とこんなに多くお会いするのも初めてでした。

 吃音の方々の体験談は4月から社会人になる大きな不安を抱える自分は、とても勇気づけられました。

 また参加したいと思います!!

(男性)

 

・私は以前東京言友会、三多摩言友会に所属しておりました。ホームページで埼玉言友会で、「STとST学生の吃音当事者との交流会」があるのを知り、今回参加させていただきました。いろいろな方のお話を聞くことができとても参考になりました。

(男性)

 

・吃音で悩みながらも前向きに働いている方々の話を聞くことができて励みになりました。

 つかえながらも避けることなく話をする、コミュニケーションを取ろうという姿勢が大切だと改めて感じました。ありがとうございました。

(男性)

 

・本日、初めて参加させていただきました。

 自分以外の吃音の方々とお会いしたことがなかったので、安心することができたのと同時に同じことで多くの人が苦労を重ねていることも理解と安堵がありました。

 言友会のイベントに参加することができ、自分の中で何か意識が変わったのではないかと感じました。

(男性)

 

・角田先生の講演はSTとして、基本の確認と吃音臨床の手法について、勉強になりました。吃音を臨床で扱っていない身として、今後の導入に生かしていきたいです。

 普段、吃音者の方々と交流ができないことが多いので、直接話を聞ける機会は貴重な経験となりました。

 特にSTと吃音者の交流は、めったにない会だと思うので、ぜひ、今後も続けていただきたいと思います。

(ST、男性)

 

・22歳息子が吃音者です。本日は貴重なお話が聞けて良かったです。セミナーやイベントのお知らせがあれば、よろしくお願いします。リハビリには通ってませんが、就職にあたって不安定になったら、居場所があるほうがいいと思いました。

(女性)

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コメント: 1
  • #1

    田辺輝幸 (土曜日, 09 7月 2016 16:56)

    私も女性吃音者と会いたい