7月例会「エゴグラムを使った自己分析と自分史を語ろう」

【報告】

 7月の例会はエゴグラムを使った自己分析と自分史を語ろうの二つをやりました。
 今回の参加者は8名。エゴグラムでは過去に何度かやった事がある方や初めての方もいました。
 エゴグラムとは自我状態を図で示したもので、厳しさ、優しさ、冷静さ、自由度、素直さの5つのどの自我状態が強いかを調べます。
 今回は一人ずつ自分のエゴグラムについて発表しても らいましたが、吃音者の特徴としてやはり全体的に協調性が高かったです。
 自分自身吃る事で自信が持てず過剰に人に合わせてしまう事も多々あります。そんな時は対照的な自由度を高めて協調性を下げるのも良いと参加者の意見が出ました。

 自分史を語ろうでは参加者の吃音の歴史について語ってもらいます今回はあえて順番を決めず発表したい人から挙手制で発表してもらいました。
 同じ吃音をもっていても参加者それぞれ悩み方や感じ方、人生は様々でした中には共感し過ぎて胸が苦しくなるような体験談もありました。
 エゴグラムで予想以上に盛り上がってしまって全員の方が発表できなかったのが心残りですが和気あいあいと楽しく進行できました。(中山)

 

【感想】

※今回は当日、実施したアンケート内の感想から匿名にて掲載します。

 

・エゴグラムを使った自己分析は、過去、何回かやりましたが、まだマイナスな部分も前と変わってなかったので、もっと変えていけたら良いなと思いました。

 自分の吃音史は、過去の自分を振り返って、自分自身の事を語れたので、自分の思いを伝える事ができて良かったと思いました。(30代男性、会員)

 

・前にもエゴグラム・チェックはやったことあります。前より少し結果が変わった気がします。

 また今度やった時は少し変わったら良いなあと思います。

 担当して下さったNさん、お疲れ様でした。

 またやってみたいです。(30代男性、会員)

 

・客観的に自己分析できてためになった。

 時の経過とともに結果も変わるようなので、定期的に分析を続けたい。

 自分史は前からしてみたいという気持ちはあったので、できて良かった。

 これからも続けていきたい。(30代男性、会員)

 

・エゴグラムは初めてでしたが、大方予想通りの結果でした。自分にも他人にも厳しい自他否定型であり、うつ病になる方が多いとか。まさに精神障害2級を持っているので、合致している!と感心しました。

 それと全員共通でアダルト・チルドレン傾向が強く表れていることがわかり興味深かったです。吃音当事者にACが多いのは、子供のころ、人とのコミュニケーションを避けようとしてきたため、十分に成長できないまま大人になってしまったのかな、と感じました。

 自身の課題として、他者に寛容であること、過剰に協調しようと思わないことなどが求められていると実感しました。

 自分史については、これまでいろいろなところで披露し、新聞の取材等も受けたので、短い時間でまとめることができました。来世では社会から弾き出され自室に籠るような人生ではなく、めくるめく波乱万丈な人生を送りたいと思いました。(40代男性、会員)