本来の5月担当者が急遽担当できなくなったため、木村が同じテーマで担当しました。正確には「恋愛と吃音」です。「吃音と性」については触れませんでした。本来の予定では文献の紹介も予定しておりましたが、紹介はできませんでした。
参加者は7人(男6、女1)でした。
まず、恋愛観、恋愛歴、タイプなどを話せる範囲で一人ひとりに語ってもらいました。自分史を語るようで、参加者の新たな一面が垣間見える楽しいひと時となりました。
その後、「吃音は恋愛において障害になるか」を聞きました。すると、吃音が障害となり異性に積極的になれない派、吃音は気にしない派に大きく分かれました。
前者では「吃音と知られるのが嫌」「吃っている最中に相手を待たせるのが嫌」「変に思われるのが嫌」などの意見が出ました。また、話す時の工夫として「そもそもあまり喋らない」「会話を短くする」「聞き役に回る」「言い換えをする」等の意見が出ました。言い換えをし続けると自分が話したいことから徐々にずれてきて「あれ、今何の話をしているんだっけ?」となるあるある意見も出ました。
後者からは「自分が思っているほど相手は吃音のことを気にしていない」「相手が女性の場合、話をよく聞いてうまく相槌を入れて共感する」「筆談は時に武器になる」等のアドバイスがありました。
この辺りからテーマは恋愛だけに限らず吃音全般になっていきました。
気にしない派から、吃音者はおしなべて声が小さいとの指摘があり、発声レッスンの話になりました。現在ボイストレーニングに行っている参加者や、昔ボイストレーニングを行っていた参加者から発声法を教えてもらいました。個人的には、吃音者はあまり量を喋らないのでもともと声帯を動かす筋肉が弱いのかなと思いました。
恋愛に限らず自分史を語ってもらうことは楽しいと感じました。
【感想】
テーマを見て、最初は難しいと思いましたが、担当者の方が1人1人に振って下さったので話しやすかったです。 いろんな人の話しを聞けて、ためになりました。
30代男性
恋愛についてテーマが一番難しかったです。 発声法は、重要だと思いました。
20代女性
恋愛と吃音は、言友会などで滅多に扱わないようなテーマで面白いと思ったがナイーブな話しでもあるので色々思う事があっても当たり障りの無い事しか言えなくなってしまうとも感じた。 もっとじっくり掘り下げて話してみたいと思った。
30代男性
恋愛について自分から話す事は、少ないので今日は、非常に良い機会でした。 恋愛においての吃音がある事での悩み等を共有出来たので良かったです。
20代男性
吃音当事者での恋愛をテーマにした例会は、今まで無かったので人其々の恋愛観を語れたり自分のプライベートの部分も話すことも出来たので例会担当者の方に感謝したいと思います。
30代男性