言友会に参加して初めて、自分以外の吃音者と会いました。おかげさまで国内では多くの仲間と会うことができましたが、海外の吃音者には去年の広島世界大会に参加するまで会ったことがありませんでした。
世界大会に参加していない人にとっては、海外の吃音事情は謎に包まれているのではと感じました。「吃音の症状や悩みは同じなのか?」「世間の吃音に対する認識は?」等。
そこで今回は吃音に関する海外のインターネット動画を視聴し、感想や経験を共有することを試みました。
1. アメリカの吃音
アメリカ版モニタリング番組「What Would You Do?(あなたならどうする?)」
「What Would you Do?」はある衝撃の場面に遭遇した際に、周りの人々がどのような反応をするかを観察する、いわゆるドッキリです。人種差別、障害者差別、性差別などを目の当たりにした時、人はどのような行動を起こすのでしょうか。今回は吃音者がモデルでした。
2. オーストラリアの吃音
オーストラリアのグラミー賞歌手、メーガン・ワシントンさんのTED Talk
人前で歌うことが仕事の彼女(吃音当事者)が「Why I live in mortal dread of public speaking(人前で話すのが怖い理由)」を語ってくれました。
3. 中国の吃音
中国語では吃音を「口吃」、吃音者を「口吃的人」「口吃患者」と言います。1.の「What Would You Do?の」中国版「你会怎么做」を通して中国人の吃音がどのようなものか見てみました。
残りの時間は「中国語で自己紹介してみよう!」を予定していましたが急遽変更。インターネット環境、プロジェクター使用環境にあったため(吃音に関係なく)参加者各自のおすすめ動画のプレゼン大会をしながらフリートークを行いました。歌、アニメ、映画等知らないことを知るきっかけになりました。
【感想】
◆外国の吃音事情をほとんど知らなかったので、勉強になりました。吃っても、まわり
の人たちの対応があたたかくて驚きました。私は英語の音読で言葉が出てこなくて苦労
した経験があったので、共感できる部分も多かったです。
(10代女性)
◆海外の吃音はどのようになっているのかが気になり今日は参加しました。海外でも吃音はほぼ同じだとことが分かりました。そして、海外の方とも交流してみたいと思いました。(10代男性)
◆海外の吃音に関する動画を見せていただき世界共通の取り組みが必要なのだと感じました。また、様々な考え方などにも触れることができました。今後も、機会があれば参加させていただきたいと思います。 (20代男性)
◆最初の自己紹介の時、緊張しましたがいつもより言えました。動画を見た後、自分の意見を言えて良かったです。動画のプレゼンをしましたが、自分はプレゼンをしなかったのが反省点です。今日はありがとうございました。 (30代男性)
◆外国人の吃音者の動画を見て、海外でも吃音に苦しんでいる方が多く、周囲の理解を得られる事でコミュニケーションの負担を軽くできるのが分かりました。また、参加者の方々の貴重な体験や意見を聞けて有意義な時間を過ごす事ができて感謝致します。 (30代男性)