9月例会 「もっと吃音について知ってもらおう」

 9月例会は、10名の方が参加されました。初参加が2名、久々の方が数名でした。先ず、近況報告を行い初参加の方には、今回参加したきっかけを話してもらいました。 次に他己紹介を行いました。自己紹介と逆で他人を紹介するものです。2人1組のペアになり他己紹介する側とされる側に分かれます。10分程、時間を設けインタビュー形式で相手の好きな事や趣味等の情報を聞き出し白紙にメモってもらいました。その後、メモを基に他己紹介を発表しました。 続いて、「自分がもし吃音者でなく健常者だったら何をしたいか」をテーマにスピーチをしてもらいました。 健常者だったら全然違った人生を歩んでいたんじゃないかなど自分の思いを語って頂きました。

 次のテーマとして「どのようにしたらもっと身近に吃音を知ってもらえるか」をみんなで議論しました。「カミングアウトをする」「学校・親・兄弟に伝える」「SNSで発信させる」などが挙がりました。「カミングアウト」について実際に場面や状況に応じて伝えるのが難しい、伝え方を間違がったら辛いなど意見を交わしました。

                       (画像をクリックすると拡大出来ます)  

 その他、吃音に対して工夫している事を話し合いました。「相手に伝える時は、なるべく吃音を気にしないようにする」「明るく吃る方が上手くいく」などが出ました。

 今回、急遽、前回に続けて鶴岡が例会担当をしました。例会を進行する中で、どうも人に話を振る事が苦手だなと感じました。普段、仕事の場面で「言葉が足らない」「自分の意見を持て」など毎日ように叱責される事が多く、自分にとって「考える力」が人生の課題であり悩みでもあるなとこの報告を作成してる中で感じました。今後とも埼玉言友会の会長として責任を持って自分の意見・考え方を発言し他の会員のフォローも出来るように努力していけたらと思います。10名のみなさま、お付き合い頂きありがとうございました。

【感想】

◆今日は、他己紹介で分かりやすく話すという点を重視した。どうやったら分かりやすく伝

 わるか、どういう説明の仕方が良いかを考えた。これは、吃音でも言えることなので、こ

 れからも重視していきたい。(10代男性)

 

初めて参加させて頂き、とても良い経験になりました。どうしたら吃音が広まっていくの

 か?と考えた時に、皆さんの体験談を聞くことが出来、とても参考になりました。そして

 元気をもらうことが出来ました。ありがとうございます。(20代男性)

 

◆いろんな経験の方がいて考え方が新しく広がりました。心の持ち方とかこれから新たに切

 りかえていこうと思いました。(20代男性)

 

◆参加者が多く、色々な方の吃音に対する意見やなやみが聞けて、とても良い機会だったと

 思います。明るく吃っている方が人間関係が良いという言葉が印象的でした。

 (20代男性)

 

◆2回目の参加でした。仕事について人生の先輩からたくさんのお話を聞けました。

 (20代女性)

 

◆今日、久しぶりに参加してみて、一番タメになったと思ったのが「もし自分に吃音がなか

 ったら」というテーマで意見交換できたことです。「吃音がなくても変わらない」という

 人もいれば「もし吃音がなかったら〇〇したかった」という人もいて、吃音の悩み度合い

 には本当に大きな個人差があるなと思いました。(20代男性)

 

◆前回の7月の例会よりも参加者が多く、色々な悩みや意見を聞け、今日の経験を生かして

 これからより充実した人生を送りたいと思いました。(30代男性)

 

他己紹介をする時、上手く話せなかったのが反省点です。吃音がなかったらというテーマ

 では何とか自分の意見を言えたので良かったです。今日はありがとうございました。

 (30代男性)

 

◆初参加者の方が2人もいたので、他己紹介を通じてその方たちのことを知れたのが良かっ

 たし、既に知った仲間でも新たな一面を知ることができて良かった。後半の吃音啓発に関

 しては、様々な意見が出て、普段思っている、以上のことが知れて良かった。40代男性)

 

◆「もし吃音がなかったら」の話題で仕事の事よりも、学校の成績がもう少し向上していた

 のではないか・・・、友達の範囲が広がっていたのではないか、つきあいの友達が違って

 いたのではないか、人との交わりや友達関係づくりに気が付きました。私も随分と人と縁

 をきってきたなあと思います。(60代男性)